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2019年年頭所感 [コラム]

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明けましておめでとうございます。
かなり更新が滞っており申し訳ございませんでした。


約1年間体を壊してしまい休職。去年7月頃復職するも間もなくして、大阪港に甚大な被害を出した9月4日の台風21号を始め、その後毎週の様に大阪を通過する台風によるターミナルクローズ。
記事を更新する余裕も無く、また体を壊してしまうのではと不安になりながら日々を過ごしておりましたが、無事年を越せた事に安堵しております。


本年2019年ですが、また今年も海上コンテナ業界は試練や不安が多い年だと考えております。

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第一の理由が台風です。
今年の台風21号は歴史的なもので、同じ規模の物はしばらくは来ないと信じたい所ではあります。
しかし今回ターミナル含め各方面でかなりの損害を受けた以上、今後は通常の強さの台風であってもターミナルは安全第一で、念には念を入れた台風対策を行うと思います。
これにより、台風対策の作業を半日で行うといったターミナルはほとんど無くなり、台風通過の前日は丸一日クローズ、翌日も台風対策解除作業の為ほぼ丸一日クローズとなるターミナルが大半となると思います。
安全第一は優先すべき事で間違いないですが、港湾関係はより一層台風に振り回される業界体質になってゆくと思います。


第二が天皇陛下退位に伴う、ゴールデンウイークの10連休です。
税関・ターミナルが恐らくカレンダー通りの営業となるため、海コンドレーも同様に10連休となると予想されます。
港湾関係と言っても物流業界であり、港湾関係全体が日々滞り無く業務をこなす事で成り立っている業界です。
その業界の業務を10日間連続で止めるとなると、その前後中かなりの負荷がかかります。
税関に通関書類が、ターミナルのロケーションにコンテナが、ターミナルのデリバリーにトレーラーが滞った分だけ集中します。
配車係目線での心配点としては、ターミナルのピック返バンの並びが伸びる、道路事情の悪化・交通渋滞の多発、税関の許可絡みの処理やターミナルの対査処理の滞り等が懸念します。


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第三がインテックス大阪で行われるG20です。
今年の6月28日、29日に南港のインテックス大阪で、G20サミット首脳会議が行われます。
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、EU、その他地域の各首脳及び要人や関係機関のトップがインテックス大阪に集まり、世界経済や環境問題について話し合う会議です。
その様な重要な会議が大阪の南港で行われるのは、全世界から注目を受けることができとても良いことだとは思います。
ただ懸念している点として、会議期間前後を含めた周辺の警備です。

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この様にインテックス大阪の周りに複数のターミナルがあり、ターミナルの並びが伸びた場合インテックス大阪の周りを囲む事となります。
並びが伸びない様にターミナル側が配慮してくれれば良いだけですが、警備の警戒レベル次第では周辺道路の通行止めや、南港(咲洲)全体が立ち入り禁止に?と色んな憶測と不安があります。
そしてこのG20がゴールデンウィークの混乱冷めやらぬ、6月末に行われる点がなお心配です。


第四が夢洲で行われる、大阪万博開催及びIRカジノ誘致です。
これも大阪が盛り上がる良い話題ではありますが、実際配車業務を行うにあたっては不安要素でしかありません。
夢洲に万博やカジノを建設するとなると、まず建設業者が夢洲周辺に集中することとなり、近辺の渋滞が予想できます。
去年の10月に行われた、阪神高速堺線のリフレッシュ工事の時も、通行止めの阪神高速堺線を迂回する車の影響で南港・夢洲・咲洲全体が慢性的に交通渋滞に見舞われ、通常宵積みコンテナピック後車庫まで10分足らずの所が約1時間もかかってしまい業務に多大な影響が出ました。
そして実際開催となると、多くの来場客やメディアが集まりマイカーやバス等で来場となると、交通渋滞という言葉では済まない程の道路状況となると懸念します。


以上4点が、今現時点で予想できる不安要素です。
今年も厳しい一年となり、更新も不定期になってしまうと思いますが、今後も大阪港の海コン情報を発信していきたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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